CIVIL ENGINEERING AND CONSTRUCTION

貯水の水量・水質を守る

安定した水資源の確保
天蓋システム
ため池の水を蒸散から守る

農業用水を確保するためのため池は全国各地に存在し、私たちのくらしを支えています。
これらため池では、安定した水量と水質の確保が重要です。
天蓋システムαは、連結した天蓋ユニットを水面に浮かべてため池の水面を覆うことで、用水の蒸散を抑制するとともに、アオコの発生も抑制するものです。

水量対策

水面を被覆することで蒸発を防ぎ、安定した水量を確保します。

天蓋システムを使用しない場合、蒸発量15トン/月(更に地盤への浸透で26〜2600トン/月が失われる)

※10m×10mのため池を想定
※地盤への浸透量は土質による

天蓋システムを使用した場合、蒸発量3トン/月 蒸散80%抑制(遮水シートを併用すれば地盤への浸透は0トン/月)
被覆の有無で蒸発量の変化を表した折れ線グラフ。横軸が経過日数、縦軸が1日の蒸発量(mm)で、被覆ありでは1mm/day以下であるのに対し、被覆なしでは4〜6mm/dayが蒸発する。

水質対策

アオコ発生要因の一つである日光を遮断します。
また、直射日光を遮断することにより水温の上昇を抑えられ、アオコの発生を抑制し、安定した水質を確保します。

天蓋システムを使用しない場合、日照時間の長さや水温の上昇など、アオコの発生要素が揃いやすい。
天蓋システムを使用した場合、直射日光を遮り、アオコの発生を抑えることで安定した水質を確保できる。
被覆がある場合とない場合の水質の変化を表したグラフ。横軸が経過日数、縦軸は立方メートルあたりのクロロフィルの重量(mg)で、被覆ありでは0のまま変化がないが、被覆なしでは時間経過とともに増えていき、60日を超えると1600mg/㎥になる。

飛散防止

本体に柔軟性を持たせ、かつ本体周囲にスカート部を設けることで、波などにより発生した本体端部の浮き上がりからの風の吹き込みを抑制します。

風による揚圧力に対し、スカート部により負圧力が発生する構造であるため、風による飛散を抑制しています。

動画紹介

飛散抑制の実証実験

簡単設置

本体を水面に浮かべるだけの簡単設置です。 はと目を連結するだけで複数枚設置可能です。

はと目部分のディテール

連結による複数枚設置

JICAの普及・実証・ビジネス化事業への取り組み

「JICAの普及・実証・ビジネス化事業として採択」され、カンボジア国雨水依存地域における干ばつ時の水資源確保のための事業として本システムの実証実験を予定しています。

「灌漑用水用ため池事業推進計画に関する案件化調査(2017)」時の現地紹介看板

実験用ため池の一例(製品は開発中のものです)

ため池に設置された天蓋

ため池により確保された水で育った作物

仕様・構造

仕様

天蓋システムαの本体写真

本体:軟質塩化ビニル
浮体:ポリエチレンフォーム
はと目:アルミ

構造

天蓋システムαの構造図
天蓋システムαの外枠(塩ビパイプ)の図

実績

山梨県

京都府

広島県

宮崎県