F-6 FLOATING FENDER

F-6 フローティングフェンダーは6つに分割・ユニット化した防舷材です。
ユニット化された浮体にはエアーユニットとフォームユニットがあり、6つのユニットを自由に組み合わせることにより、これまでの課題を解決するとともに、新たな運用方法も可能とします。
Concept これまでにない防舷材をご提案
Stability
安 定
柔軟なユニットの組み合わせにより、浮体の挙動を安定させ、パンクによる浮力の低下を防止します。(フォームユニット)
Combination
組み合わせ
エアーユニット、フォームユニット、その他のユニットを組み合わせることで、お客様のニーズに応じた最適な反力と吸収エネルギーを設定できます。
Transport
搬 送
ユニット単位に分割することで運搬・搬送時の取り回し作業を容易にし、大型サイズでも移動時間とコストを節約します。
Possibility
可能性
利用場面に応じて、新たな活用方法を提案します。
Maintenance
メンテナンス
補修の際にはユニットを交換することで経済的に機能を復元できます。
Space saving
省スペース
未使用時はユニットに分割することで、多くの保管スペースを必要としません。

■従来の課題
防舷材は使用場所に「据付」または「配備」されることが一般的であるため、臨時の需要には使用場所まで搬送する必要がありました。
その際、特に大型防舷材はそのサイズから手段やルートに制約が生じ、搬送に要する時間やコストの増大が課題でした。
Mechanism ユニット同士の拘束効果
単に、アウターカバーによってユニットを一体化しただけでは、その機能を発揮することができません。そのメカニズムは、ユニットを連結させることで、接舷により圧縮される際のユニットの動きを拘束するバネ材として作用し、安定したエネルギー吸収性能や圧縮性能を発揮させます。
ユニット仕様・規格
■ユニット寸法
製品サイズ(m) 外径×長さ |
サイズ(m) | 重量(kg) | ||
直径 | 長さ | エアー ウォーター |
フォーム | |
φ1.0×1.5 | φ0.35 | 1.5 | 25 | 55 |
φ1.5×2.0 | φ0.55 | 2.0 | 40 | 120 |
φ2.0×3.0 | φ0.75 | 3.0 | 80 | 235 |
φ3.0×4.5 | φ1.1 | 4.5 | 180 | 530 |
φ4.5×6.4 | φ1.65 | 6.4 | 390 | 1150 |
φ6.0×10.0 | φ2.2 | 10.0 | 800 | 2350 |
※ φ3.0×4.5~φ6.0×10.0は、2019年以降、順次ライナップを予定しています。
※ 仕様は改良のため、予告無く変更することがあります。
■ユニット形状図
【エアー】
耐久性に優れた外層ゴム(補強層)と空気の透過を防ぐ内層ゴムで構成しています。軽量かつ素早く空気を注入することが可能です。
【ウォーター】
耐久性に優れた外層ゴム(補強層)と空気の透過を防ぐ内層ゴムで構成しています。 水を注入することで、反力や浮力の調整が可能です。
【フォーム】
発泡材を外層ゴムで包み込んだ構造です。空気圧の管理が不要で空気漏れやパンクの心配がなく、メンテナンスフリーです。
【係留】
ユニットの中芯部材として配置し、係留の際の荷重を受け持ちます。
【アウターカバー】
製品仕様に合わせて、必要枚数を連結し、浮体ユニットの摩擦を防止します。使用場面に応じて3色(黒、白、グレー)から選択、交換することができます。
【コネクトチェーン】
各ユニットを拘束します。
【連結ユニット】
F-6を連結する場合に使用します。
製品仕様・規格
■オールエアータイプ
製品サイズ(m) 外径×長さ |
重 量 (kg) |
吸収エネルギー (kN・m) |
反 力 (kN) |
φ1.0×1.5 | 350 | 30.8 | 164 |
φ1.5×2.0 | 700 | 85.9 | 315 |
φ2.0×3.0 | 1400 | 233 | 630 |
φ3.0×4.5 | 3150 | 775 | 1420 |
φ4.5×6.5 | 6700 | 2490 | 3030 |
φ6.0×10.0 | 14000 | 6890 | 6300 |
製品本体イメージ
■オールフォームタイプ
製品サイズ(m) 外径×長さ |
重 量 (kg) |
吸収エネルギー (kN・m) |
反 力 (kN) |
φ1.0×1.5 | 570 | 40.1 | 254 |
φ1.5×2.0 | 1090 | 117 | 366 |
φ2.0×3.0 | 2180 | 325 | 765 |
φ3.0×4.5 | 5030 | 1100 | 1730 |
φ4.5×6.5 | 10750 | 3440 | 3600 |
φ6.0×10.0 | 22400 | 10100 | 7930 |
ユニット構成イメージ
※ φ3.0×4.5~φ6.0×10.0は、2019年以降、順次ラインナップを予定しています。
※ 変形量52.5%時の性能値となります。
組み立て手順
■参考例としてφ1.5m×2.0mL仕様のオールエアータイプ組み立て手順をご紹介します。
【基本ユニット構成例】 エアーユニット × 6
係留ユニット × 1
アスターカバー × 6
写真は開発中のものです。実際の製品とはデザインが異なります。
1 組み立て前準備ユニット下段
- ユニットにあらかじめ所定圧力の空気を注入する。
- 平らな場所にアウターカバーのうら面を上にして広げ、アウターカバーの上にユニットを配置する。
- 配置したユニットをコネクトチェーンで連結し、下段ユニットの上に中段の係留ユニットを配置し、チェーンで連結する。
2 ユニット中段からユニット上段
- 係留ユニットの左右に中段のユニットを配置し、係留ユニットと中段のユニットを連結する。
- 下段のユニットと中段のユニットをチェーンで連結する。
- 中段ユニットの上に上段のユニットを配置し、隣り合うユニットを連結する。
- 係留ユニットと上段のユニットをチェーンで連結し、本体とコネクトチェーンの連結完了。
3 アウターカバー取付
- アスターカバーの端部を引き寄せ、ユニット全周を覆う。この際、カバーの軸がずれないように巻付ける。
- 両端部の固定ベルトとロープを接続し、ロープ結束部をスリーブで覆い隠して保護する。
4 ユニット組み立て完了
- カバー側面部の固定ロープを締め込み、カバーの端末を収束させてユニット全体を拘束する。
- ユニットの内圧を確認し、所定の内圧に調整する。
- 内圧が安定したことを確認し、組み立て完了。
必要機器・工具 : 固定ベルト ※1、コンプレッサー ※2(エアーユニットの場合)
※1、2 仕様・サイズに対応した機器・工具の準備が必要となります。
組み立て手順および、工具などの詳細についてはお問い合わせください。
応用(用途例)
■製品の特性を生かした運用、製品およびユニットの組み合わせによる新たな用途の可能性をご紹介します。
コンパクトな搬送可能。
【収納製品例】 製品サイズ:φ1.5×2.0
アウターカバー:12枚、コネクトチェーン:1セット
エアーユニット:6本、フォームユニット:6本
係留ユニット:2本
災害時などに通常は接岸しない応急岸壁への防舷材として。
縦向きに設置して所定の喫水に保つ。
防舷材を縦に連結することで、幅広い範囲をカバー。