MARINE CIVIL ENGINEERING

コンパクトに搬送可能な浮体式防舷材

浮体式防舷材
防舷材
港湾施設を衝撃から守る
F-6フローティングフェンダーのCG画像。中心材の周りに6つの小型の防舷材を組み合わせて固定し、一つの大きな防舷材として機能する形状。

F-6 フローティングフェンダーは6つに分割・ユニット化した防舷材です。ユニット化された浮体にはエアーユニットとフォームユニットがあり、6つのユニットを自由に組み合わせることにより、搬送に要する時間やコストの増大といった従来の課題を解決するとともに、新たな運用方法も可能とします。

動画紹介

組み立て・設置動画

構造・特長動画

耐圧性能確認試験(水圧試験)

Concept これまでにない防舷材をご提案

Stability - 安定

柔軟なユニットの組み合わせにより、浮体の挙動を安定させ、パンクによる浮力の低下を防止します。(フォームユニット)

Combination - 組み合わせ

エアーユニット、フォームユニット、その他のユニットを組み合わせることで、お客様のニーズに応じた最適な反力と吸収エネルギーを設定できます。

Transport - 搬送

ユニット単位に分割することで運搬・搬送時の取り回し作業を容易にし、大型サイズでも移動時間とコストを節約します。

Possibility - 可能性

利用場面に応じて、新たな活用方法を提案します。

Maintenance - メンテナンス

補修の際にはユニットを交換することで経済的に機能を復元できます。

Space saving - 省スペース

未使用時はユニットに分割することで、多くの保管スペースを必要としません。

従来の課題

防舷材は使用場所に「据付」または「配備」されることが一般的であるため、臨時の需要には使用場所まで搬送する必要がありました。 その際、特に大型防舷材はそのサイズから手段やルートに制約が生じ、搬送に要する時間やコストの増大が課題でした。

Mechanism ユニット同士の拘束効果

通常時と圧縮時のユニットの様子

F-6の機能を最大限に発揮させているのは、六角形のコネクトチェーンによるユニット同士の連結です。

単に、アウターカバーによってユニットを一体化しただけでは、その機能を発揮することができません。
そのメカニズムは、ユニットを連結させることで、接舷により圧縮される際のユニットの動きを拘束するバネ材として作用し、安定したエネルギー吸収性能や圧縮性能を発揮させます。

ユニット仕様・規格

ユニット形状図

エアー

耐久性に優れた外層ゴム(補強層)と空気の透過を防ぐ内層ゴムで構成しています。軽量かつ素早く空気を注入することが可能です。

フォーム

発泡材を外層ゴムで包み込んだ構造です。空気圧の管理が不要で空気漏れやパンクの心配がなく、メンテナンスフリーです。

係留

ユニットの中芯部材として配置し、係留の際の荷重を受け持ちます。

アウターカバー

製品仕様に合わせて、必要枚数を連結し、浮体ユニットの摩擦を防止します。使用場面に応じて3色(黒、白、グレー)から選択、交換することができます。

コネクトチェーン

各ユニットを拘束します。

製品仕様・規格

組み立て手順

参考例としてφ3.0m×4.5mL仕様のオールエアータイプ組み立て手順をご紹介します。

基本ユニット構成例

エアーユニット×6
係留ユニット×1
アウターカバー×6

写真は開発中のものです。実際の製品とはデザインが異なります。

  • アウターカバー展開

    アウターカバーを展開し、連結ベルトを取り付ける。

  • ユニット組立

    ユニットを下段から組立し、6角形状にユニットを連結する。その後、展開したカバーの上に配置する。

  • アウターカバーの取付

    クレーンでアウターカバーを吊り上げ、組み立てたユニットにカバーを周長方向に巻き付ける。

  • 組立完了

    アウターカバーを巻き付け後、端末を結束し、組立完了。

応用(用途例)

製品の特性を生かした運用、製品およびユニットの組み合わせによる新たな用途の可能性をご紹介します。

コンパクトに搬送可能。

【収納製品例】 製品サイズ:φ1.5×2.0、アウターカバー:12枚、コネクトチェーン:1セット、エアーユニット:6本、フォームユニット:6本、係留ユニット:2本

災害時などに通常は接岸しない応急岸壁への防舷材として。

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