海洋土木 MARINE CIVIL ENGINEERING
多重織高伸度織布 STシート 土木・港湾建設用資材

多重織高伸度織布 STシートは、ポリエステル織布で構成される土木・港湾建設用資材です。
今後、ますます要求される省力化、工期短縮に力を発揮します。
特長

- 【高伸度】伸び率は110%以上(規格値)あり、伸び量は初期の2倍以上になります。
- 【高強度】引張強度は、従来シートの2~3倍保持しています。
機能性
±70cmの不陸に敷設可能
- 高伸度特性によって、不陸に追従することができるため、マウンドの均しが不要です。
- 高い引張強度によって、投入される土砂の荷重に対応することができます。

1.機械式シート敷設工法
機械式シート敷設工法は、STシートを専用の敷設機で敷設する工法です。
この工法では、浅海域から大水深まで人力をほとんど必要とせず、安全性が向上し大幅な工期短縮が可能です。

高い安全性+急速施工+高精度施工管理システムを搭載!
- 機械施工であるため大水深の敷設が可能です。
- 大型のシートユニットで一度に広範囲の敷設が可能です。
- シートにチェーンを取り付ける事によって、敷設後の捲れ防止が可能です。
- GPS施工管理システムの装備により高精度の施工管理が可能です。
施工写真

陸上ヤードでチェーンを配置

上部工にシート端部を固定

敷設台船による敷き広げ
2.その他のシート敷設工法
STシートは、様々な敷設工法においても十分に機能を発揮する事ができます。
施工写真

防砂シート端部を上部工に固定

クレーン付き台船による敷き広げ

法肩から転がしシートロールを敷き広げ

シートユニットの結束
設置環境の確認事項
敷設時に捨石の尖りに本体の伸びで追従する製品ではありません。捨石の尖った部分がある場合は、敷設時および敷設後にシートが引掛りにより破損する場合がありますので、シート敷設前に尖った箇所が確認された場合は事前に除去してください。
除去できない場合は、樹脂ネット等の保護材を用いてシートへ直接接触しないように対策を施してください。
敷設後に目立った不陸または尖った部分が確認された場合は、当該箇所とその周囲を土のう等で押さえ、シートの動揺を抑制するようにしてください。
防砂シートの摩耗対策工(補助工法)
防砂シートは、敷設後に埋立材による押さえが無い状態で放置される場合や捨石の尖った箇所の除去を行わない場合、波浪やマウンド透過波によって動揺が起こり、繰り返し石材等と接触することで、摩耗損傷することがあります。
そこで、防砂シートの補助工法として、防砂シート敷設前に、敷設面に予めポリエチレンネットを敷設し、その上部に防砂シートを敷設することで、防砂シートと石材との接触を緩和して摩耗を防止する摩耗対策を提案します。
特長
-
1.優れた耐摩耗性
自己潤滑性に優れたポリエチレンを材料としたネット材を使用するため、耐摩耗性に優れる。 -
2.優れた耐久性
通水性があり、波浪などの外力に対して抵抗が小さいため、動揺が少なく摩耗を受けにくい。 -
3.施工が容易
軽量であることから、人力での施工が容易。 -
4.シート本体の伸びに影響を与えない
ネットの強度は防砂シートの強度より弱いため、防砂シートが大きな上載荷重を受けると、ネットが破断し、防砂シートの伸びに支障をきたさない。

敷設位置

防砂シートの摩耗による損傷が最も多い場所での敷設幅B(ba+bw+da)は、現場状況により決定します。(上図参照)
※使用する耐摩耗材は、耐摩耗性に優れ、引張強度が防砂シートの引張強度より弱いものを使用します。
物性規格値
- STシート 物性規格値